こしだ会計事務所

脳が発する負の思考やイメージを客観視してみませんか?

 

It’s like you’re surfing… The same wave that can be a source of pain can be a beautiful flowing grace and source of power. It’s all a matter of how you respond to it. - Trey Anastasio

 

それはサーフィンをしているようなもの。同じ波が痛みの源にもなりうれば、流れるような優美さと力の源にもなりうる。要はあなたのとらえ方次第だ。- トレイ・アナスタシア

 

 

こんにちは。もやもや悩み会計士の「こしだ」です。

 

仕事で失敗をしたり心配事があったり、家族や友人と喧嘩をした時などに、

 

その思考やイメージが頭に何度も頻繁に浮かんで来て、本来しなければならないことが手につかなかったり、

夜なかなか眠れなかったりしたことはありませんか?

 

わたしも昔はしょっちゅう負の思考やイメージが頭から離れないことがありましたし、今でもたまにあります。

 

いろいろな情報を調べたり本を読んだりすることによって負の思考になんとか対処しようとしている時に、たまたま出会った行動心理療法というアメリカの科学的なアプローチを学び習得することにより、

 

以前に比べてずいぶんと負の思考と上手に付き合えるようになりました。

 

 

もしあなたが同じような悩みをお持ちなら、是非にこのブログを読んでみてください。

 

頭にこびりつく負の思考・イメージを客観視できるようになり、あなたのビジネスや生活をきちんと前に進めることのできる大きなヒントになるかもしれません。

 

 

1.あなたの脳はこんなにハイ・スペックに思考・イメージを生み出している!?

 

・一日に7万~8万の思考やイメージが作り出されている

私たちの脳は、一日に7万から8万の思考やイメージを生み出していると言われています。

すごい数だと思いませんか?

 

・7割~8割程度は以前に思考やイメージしたこと

そして、そのうちの半分以上は、以前に思考・イメージーしたことだと言われています。

 

なるほど、確かに、

前向きなものからネガティブなものまで、気になることは何度でも頭に浮かんできますよね。

 

そのため、以前のわたしのように一度ネガティブな感情やイメージに囚われると、

なかなかそこから抜け出せず、ビジネスと私生活の両面で支障をきたすことになりかねません。

 

2.思考やイメージはあなた自身ではない

 

仕事やプライベートで失敗をした時などは、

 

ああ、なんであんな失敗をしてしまったのだろう、

まったくなんてことを言ってしまったんだ、

 

などの負の言葉が溢れるように延々と脳みそから生み出されてきます。

 

しかし、これはあなたの脳が生み出す、単なる思考・イメージであって、

 

あなた自身による本質的な価値判断ではありません。

 

 

・瞑想をすればよく分かる

 

何を言っているの?

 

 

と思っているかたもいらっしゃることでしょう。

 

わたしの脳が言ってくることなのだから、わたし自身の価値判断じゃないの?

 

 

という風に考えるのが普通かもしれません。

 

 

もし、あなたが今、もしくは、頻繁に負の思考やイメージに囚われていて、その状態から少しでも抜け出したいと思うなら、

 

騙されたと思って、簡単な瞑想(メディテーション)を試してみてください。

そうすれば、わたしの言っていることがだいぶイメージできると思います。

 

 

瞑想は、スティーブ・ジョブ氏が愛好していたことで有名なように、宗教的な要素もあるものの、

科学的な側面からも、人間のメンタルヘルスに良い影響を及ぼすことで有名です。

 

では、さっそく初めていきましょう。

 

①静かな場所で座り目を閉じる

 

まず、椅子でも地べたでも良いので、できるだけ静かな場所に座ってください。

そして、目を閉じてください。

 

姿勢は、体の力を抜いてリラックスしつつも、正しくまっすぐにしてください。

 

②呼吸を整える

 

次に、かなりゆっくりと深呼吸をしてください。

 

苦しくない範囲内で、できるだけゆっくりと深呼吸をしてみましょう。

 

③あなた自身を観察する

 

次に、深呼吸を続けながら、あなた自身の身体を観察してください。

 

まずは、座ってるおしりに神経を集中してみましょう。

おしりと椅子や床との接触面に集中すると、あなたの身体の重力をじんわりと感じることができるでしょう。

 

それをじっくりと観察して感じてみてください。

 

 

次に、呼吸に集中してみましょう。

 

息を吸うと、鼻の穴から空気が入って来て、のどや気管を通って、肺に空気が溜まり、胸やおなかがゆっくりと膨らみます。

 

息を吐くと、胸やおなかがゆっくりとしぼみ、息が気管を通り、鼻を通って外に送り出されます。
吸った空気と比べて、吐き出す息はすこしあなたの体温で温かいかもしれません。

 

それをじっくりと観察して、感じてみてください。

 

 

ゆっくりの深呼吸と、あなたの体の観察をしばらく続けてみましょう。

 

・思考やイメージを観察している別のあなたがいる

 

しばらくの間、深呼吸とあなた身体の観察を続けていると、別の思考やイメージが浮かんで来ると思います。

 

ごはんのこと、仕事のこと、家族のこと、用事のこと、ちょっとした出来事のこと、ある人の言葉、など様々なことがふっと思考やイメージとして浮かんできます。

 

そして、脳が生み出すそのイメージや思考をじっと観察している別のあなたがいることを認識できるはずです。

 

3.観察する自己

 

わたしが学んだACTという行動心理療法では、この脳のイメージや思考を第三者の視点から観察しているわたしを、

「観察する自己」と呼んでいます。

 

そして、「観察する自己」の特徴として、下記のようなことを挙げています。

 

・「観察する自己」は変わらない

「観察する自己」は消して変わりません。

 

あなたの肉体は、変わります。

 

 

赤ちゃんから始まって、少しづつ大きくなり、思春期を迎え、少しづつ衰えていきます。

 

でも、「観察する自己」はずっと変わらずそこにいます。物心のついて幼少期からはじまり思春期、成人期を通して、

「観察する自己」は、ずっと変わらずあなたと一緒にいたはずです。

 

・思考やイメージは変わる

 

また、あなたの脳の思考やイメージは変わり続けてきたはずです。

 

最初はあまり好きでなかった人と、親友になったことはありませんか?

アボカドが苦手だったのに、いまは大好物になっていませんか?

昔はすぐに怒っていたのに、最近は気にならなくなったことが多くないですか?

 

 

このように脳の思考やイメージは年齢や時期などによって変化します。

 

 

でも、「観察する自己」は変わらずずっとあなたといます。

 

・深い海の中のように平和で荒れることがなく傷つけられることもない

 

「観察する自己」のイメージがいまいちつかめないかもしれないので、例えを出してみましょう。

 

大嵐の海を大きな船で航海することを想像してみてください。

海上では、風は吹き荒れ、雷が鳴り響き、大波が船を大きく揺らし、信じられないくらいの大粒の激しい雨が降っています。

 

では、船の上から海に入ってみましょう。

深水1メートルくらいまでの浅いところは、海の中も大波に揺れています。

 

少しづつ深く潜っていきましょう。2メートル、5メートル、50メートル、200メートル。

かなり深くまで潜ると、すっかり海の中は静かです。穏やかです。平和な雰囲気です。

 

 

これが「観察する自己」のイメージです。

 

 

海上がどんなに嵐で荒れ狂っても、海の深いところのような「観察する自己」は傷つけられることなく、

じっと静かに存在しています。

 

 

一方で、海上は、嵐になったり、凪になったり、さんさんと晴れたりと、その時々で良くなったり悪くなったりします。

 

これがあなたの感情や機嫌などの脳の思考やイメージにあたります。

 

 

海上が季節や時期によって大きく変化するのに対して、海の底はいつもたおやかで平和で静かです。

 

 

失敗をして落ち込んだり、自分を責める思考やイメージを脳がたくさん送り込んできても、それは単なる思考・イメージに過ぎず、

 

「観察する自己」であるあなたは自身は、負のイメージに傷けられることなく、

 

 

それをすこし距離を置いて客観的に観察できる立場にあります。

 

 

今度、脳が発する脳の負の言葉やイメージにあなたがさいなまれることになった時は、簡単な瞑想をすることによって「観察する自己」を意識してみてください。

 

負の思考やイメージをじっと観察することによって、それがあくまでも脳の産物にすぎないものとして扱えるはずです。

 

 

そうすることによって、ビジネスをきっちりと前に進める行動をあなたが起こせるようになっていることを願っています。

 

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